日本人の多くは、自分はいつか死ぬものだと信じ込んでいる。
特に日本の場合、「葬式仏教」が幅をきかせているので、「死があって、ある世がある」ことにしておかないと、坊主稼業が成り立たなくなるので、思いっきり「死がある」と思いこまされている。
だから、多くの人が「死を恐れながら生きる」という、なんとも逆説的でスッキリしないダブルバインドにはまってしまっている。
そして、人生が重苦しく感じられるのは、このダブルバインドによるものだとも見抜けぬまま、多くの人は死んでいく。(本当は誰も死なないけど)
その一方で英語圏の人たちは、自分のことをHuman Beingだと心得ている。
だから、Beingに目覚めながら、HumanとしてのLiffeを楽しんでいる人は多い。(本当は、BeingそのもののLifeがあるだけで、「Humanとしての個人的なLife」、つまり人生があるなんていうのも思考の作り話だけど)
Beingとは、文字通り在りつづけているもの。
それは、生まれることも死ぬこともなく、始まりも終わりもない存在。
人間というのは、見かけ上はHumanだが、本質はその存在、Being。
日本語で「人間」というよりも、これに近い言葉は東洋にはないのだろうかと考えてみたら、ちゃんとあった。
「色即是空」
現れとしての色がHuman。本質として在るもの、空がBeing。